親も知っておくべき!150年の伝統教育を一新する「次期学習指導要領の改訂」とは?


5月17日〜5月19日に開催された第8回教育ITソリューションEXPO(EDIX)で、信州大学教育学部 次世代型学び研究開発センターの東原教授による特別講演に参加してきました。

講演のタイトルは「次期学習指導要領改訂ポイントとICT活用」、教育大改革といわれる次期学習指導要領改訂のポイントをICT活用の視点から分かりやすく説明していただきました。

下図は、次期学習指導要領の導入スケジュールです。
かなり短期間に改革が進められようとしていることが分かります。
次期学習指導要領スケジュール
 

次期学習指導要領改訂3つのポイント


今年3月に文部科学省から発表された「次期学習指導要領の改訂」
一般の方でも「プログラミング教育や英語が小学生から必修になる」「センター試験が廃止になる」など断片的にニュースで聞くことはあると思います。

しかし、ニュースで流れる内容はあくまで改革の一部分です。その全貌は、150年間変わらなかった日本の伝統教育を一新する教育大改革といわれ、教育業界は大混乱になっているそうです。

それでも待ったなしで実施される必要不可欠な改革の内容とは?そしてその理由は?
東原教授の講義から、改革のポイントを情報教育に焦点をあてて見ていきたいと思います。

ポイント1.明治維新以来の教育改革といわれる理由
 以下3つの大改革を同時進行で進めていく
 ・学習指導要領改訂
 ・教員養成研修の見直し
 ・高大接続改革

今回、学習指導要領の内容が大きく変わりました。その大きな変更内容はポイント2,3になります。そして、教育大改革といわれる所以が、学習指導要領の改訂に合わせて、教員免許試験や研修などの見直し、そして、センター試験廃止に代表される大学受験の見直し、高校大学の連携の強化など、それぞれの大きな改革が同時進行で進むということにあるようです。

これまでは、学習指導要領が改訂されても改定内容が反映されない試験を受けて教員免許を取得できるような状況であったようです。大学受験についても本当に役に立つ勉強につながるのかという課題があり、そこにメスが入るということのようです。

ポイント2.ICTの活用が飛躍的に重視
 ・情報活用能力は言語能力と並び全ての学習の基盤となる資質・能力である
 ・2020年までに「ICT環境の整備」、「活用方法の教員研修と実践」を行う

現在まで、日本の教育ではICTは全くと言ってよいほど重要視されてきませんでした。そのため日本は、先進諸国の中でICTの学校での活用で最下位に近いという残念な状況にあります。
今回の学習指導要領では、「言語能力と並び」「全ての学習の基盤」など、その重要性が非常に強調されているところに改革への強い意思が感じられます。
しかしながら、ICT未整備の学校がほとんどという状況の中でどのように整備を進めていくのかは明らかになっておらず、非常に困難なテーマであることは間違いありません。

ポイント3.プログラミング教育の導入
 ・(今までは)道具としてのICT活用
          ↓
 ・資質・能力として「学び」の対象である
 ・「プログラミング思考」を身に着ける

学校でのICT活用というと、電子黒板、ホームページ、一斉メールなど、教員の作業や情報伝達の効率化を目的として導入されることがほとんどでした。
しかし、これからのコンピュータ社会に求められる力として、コンピュータをコントロールする方法を「学ぶ」ということが必要不可欠であると明記されました。


 

次期学習指導要領改訂で学びはどう変わるのか?





東原教授は、学習指導要領がどのように変わったかは、この文部科学省が発表した資料が一番よく表しているということを言われていました。

上の真ん中あたりに「何ができるようになるか」とあります。
これは、今までの「知識を身につける」教育とは一線を画すものである、ということなのです。

この考え方をベースに全ての教科において以下の学習改革が行われます。
・すべての教科を横断した視点
・情報活用能力(文字入力、プログラミング)
・主体的、対話的で深い学び(アクティブラーニング)
・多様な他者との協働
・結果のみではない学習過程の評価
・情報機器、および、教材、道具の活用

ICT改革での注目点である「情報活用能力」では、キーボードでの文字入力とプログラミングの2点を、将来必ず必要になる能力であると明記し、現在ある教科(理科、算数、国語など)の中に組み込む形で導入されることが決まっています。
しかし、目指す資質や能力の整理などは、いまだに検討中で2020年の必修化前にプレ導入があることを考えるとこちらも短い時間の中でどのように各学校で実践をしていくのかが大きな課題となっています。

すでに全国のイースクールと呼ばれる学校で実践が進んでおり、その実例を元にカリキュラムを組むということが検討されているようです。

 


教育改革は子供たちのための改革


まだ、始まったばかりで、自分の子供が通っている学校を見ても、何も変わっていない、いつもどうりの日々が今のところは続いています。
相変わらず、毎日紙のプリントを山ほどもらってきて、連絡帳で明日の支度を確認して、宿題ももちろんプリントや計算カード、漢字練習帳といった紙ベースのものが全てです。

次期学習指導要領の改訂での目指すところと、現在の状況にあまりにも開きがあるため、本当に実現されるのか半信半疑になってしまいます。

しかし、この改革は子供たちのために実施されなくてはならない、必要な改革なのです。

「あと5年、10年たって振り返った時に、あの時、教育が変わったのだ、といわれる、歴史的な教育改革になります。今はわからなくても必ずやってよかったという効果が現れるはずです。皆さんはそれをぜひ感じてください。」

東原先生は、そのように仰られていました。

保護者や地域の理解と協力なくしては、成り立たない改革でもあります。
この歴史的な教育改革を、子供たちのためにみんなで協力して成功させてあげたいです。


 
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